2人合わせて93歳の大ベテランコンビが実現へ
横浜FCは11日、ジュビロ磐田より元日本代表MF中村俊輔を完全移籍で獲得したことを発表した。背番号は46に決定している。
中村は1978年生まれの41歳。日産FCジュニアユース(現横浜FMジュニアユース)から桐光学園高校を経て、97年に横浜マリノスに加入。00年には22歳でJリーグ最優秀選手賞(MVP)に輝き、シドニー・オリンピックへの出場も果たした。
01年にはヤマザキナビスコカップ(現JリーグYBCルヴァンカップ)を制覇するなど、国内での評価は高まる一方で、自国開催となった02年のW杯は無念の招集外に。それでも、同年夏にセリエAのレッジーナへ移籍。瞬く間にその黄金の左足を世界に轟かせた。
05年からはスコットランドの名門、セルティックに所属。リーグ3連覇に大きく貢献するとともに、06-07シーズンにはスコットランドPFA年間最優秀選手賞、リーグベストイレブン、スコットランド・サッカー記者協会年間最優秀選手賞を受賞。自身初の出場となったチャンピオンズリーグ(CL)では、マンチェスター・ユナイテッド戦で決めたFKは記憶に新しい。
09年にはスペインののエスパニョールへ移籍するが、環境に適応できず、翌年に横浜FMへ復帰。13年には自身2度目のJリーグ最優秀選手を受賞した。しかし、17年に「自分の魂であるサッカーと現役を退くその最後の瞬間まで、真摯に、そしてなによりも喜びと楽しさを持って向き合うため、懊悩煩悶の末、マリノスを離れる決断に至りました」と、横浜FMからの移籍を決断。選手時代を知る名波浩氏が指揮官を務める磐田に完全移籍を果たした。
加入初年度こそリーグ30試合に出場し、チームを6位躍進に導いたが、18年からは負傷の影響などもあり出場機会が減少。今季はリーグ戦2試合の出場にとどまっていた。
中村が加入する横浜FCは、古巣横浜FMと同じく神奈川県を本拠地に置くクラブ。06年にJ2初優勝を達成。07年がJ1初挑戦となったものの、最下位で降格に。その後はJ2での戦いが続いている。昨季は06年に次ぐ3位の成績を収め、J1昇格プレーオフに出場したが、準決勝で敗退。昇格を逃していた。
今季は「J1昇格を至上命題」に掲げながら、開幕から中位に位置。クラブは5月16日にタヴァレス監督を解任し、新指揮官には下平隆宏ヘッドコーチの昇格を発表していた。
チームにはJリーグ現役最年長の52歳、三浦知良が在籍。長くJリーグをけん引してきたキング・カズと中村の共演が実現することとなった。横浜FCは公式ツイッター(@yokohama_fc)での発表とともに「長く日本代表でも10番をつけてプレー、海外でも最高のレフティ、フリーキッカーと称される同選手の加入は、クラブにとって今季のJ1昇格への切り札となります!」と紹介している。
加入にあたり中村は「このたび、横浜FCに加入することになりました。今まで培った経験を生かして、ひとつでも多くの勝利をクラブ、そしてファンサポーターの皆様と共有できるように頑張ります。よろしくお願い致します」とコメントしている。
また磐田を通じては「このたび、横浜FCに移籍することになりました。リーグ戦で苦しい時期にこのような決断をした事、また怪我が多くピッチでプレーする時間も少なく、本当に申し訳なく思っています。この2年半は、自分のサッカー人生の中でもとても思い出深いものとなりました。ジュビロに加入した直後にも関わらず、サポーターの方々がチャントを作って応援して頂き、またサックスブルーでも10番をつけプレーした事など、感謝しかありません。チームメイト、スタッフ、スポンサー、会社の方々、ファンサポーターの皆様に心より感謝致します。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べている。
2019-07-11 06:38:48Z
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190711-00010019-goal-socc
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