「危機的状況」
JR四国 3月運輸収入、前年同期比54%減
2020年3月31日(火)(愛媛新聞)


新型コロナウイルス感染症拡大の影響が、JR四国を直撃している。外出や出張を控える動きが広がり、3月の鉄道運輸収入が前年の半分以下に落ち込んでいる。グループ会社のホテルや高速バスも軒並み苦戦しており、JR四国の半井真司社長は30日の定例会見で「会社発足以来、最大の危機的状況だ」との認識を示した。
鉄道の利用客は2月下旬から四国・本州間を結ぶ列車を中心に減り始め、3月になると四国内にも広がった。3月の鉄道運輸収入(26日時点)は12億8700万円で前年同期と比べ54%減少した。主要駅の収入をみると、松山駅が40%減の1億4900万円▽高松駅が48%減の2億8100万円―など。
外国人観光客向けの周遊切符「オール四国レールパス」の売上枚数は前年と比べ95%減少した。松山空港や高松空港の国際線が全て運休していることが影響している。
同社によると、新型コロナの影響で2019年度の鉄道運輸収入は約10億円の減収となる見込み。18年の西日本豪雨災害では列車の長期運休で同規模の減収となったが、半井社長は「西日本豪雨など災害時は復旧のスケジュールが立てられるが、今回は見通しが立たない」と話す。
グループ会社が運営するホテルの客室稼働率も4~6割にとどまり、JR四国バスの高速バスの乗客数も半減している。19年度連結決算について、「2月に見込んでいた数字からさらに利益ベースで減少する。厳しい状況だ」とした。
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March 31, 2020 at 08:00AM
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