モルガン・スタンレーの1-3月(第1四半期)トレーディング収入は前年同期比で24%増加した。これまでに決算を発表した大手米銀はいずれもトレーディングが好調で、業界全体の同業務収入は8年ぶりの高水準に上った。
16日の決算発表によると、株式トレーディング業務の収入は20%増え、債券収入も2012年以来初めて20億ドル(約2150億円)を超えた。
全社の収入は8%減。市場のボラティリティー上昇を受け、貸倒引当金とエネルギー関連投資の評価損が合計で10億ドル余りに膨らんだ。
ジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は発表資料で「過去2か月は新型コロナウイルス感染症(COVID19)の影響で、金融危機以来の高い市場のボラティリティーと不確実性、不安を目の当たりにした」とコメントした。
同社はパンデミック(世界的大流行)とその経済への影響が「当社の将来の営業収益および財務面の目標達成に悪影響を与える」可能性があると説明した。
ゴーマンCEOは金融危機後、ウェルスマネジメント事業に力を入れているが、同事業の純収入は8%減だった。
新型コロナ懸念で株式と債券相場が大きく変動した1-3月はウォール街のトレーディングデスクに恩恵をもたらし、大手5社の収入は合わせて270億ドルに達した。
原題: Morgan Stanley Traders Push Industry Tally to Eight-Year High、Morgan Stanley First Quarter FICC Sales & Trading Rev $2.20b (1)(抜粋)
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April 16, 2020 at 07:48PM
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