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新型コロナ>収入なし キャディー苦境 ゴルフツアー中止・延期:スポーツ(TOKYO Web) - 東京新聞

建設現場でアルバイトをしながら試合を待ち望むプロキャディーのジェイソン・イッズさん

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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、国内プロゴルフツアーは女子で開幕の見通しが立たず、男子は国内初戦が迎えられずにいる。前代未聞の事態に頭を悩ませるのは選手ばかりではない。ツアーには欠かせないキャディーも収入減で苦境に立たされている。 (中川耕平)

 「スケジュールは白紙。もうずっと仕事がない」。オーストラリア出身のジェイソン・イッズさん(47)はそう言うと、肩を落とした。これまで勝みなみらとタッグを組んできたキャディー歴17年のベテラン。今季も男子の日本ツアー開幕戦だった1月のSMBCシンガポール・オープンを皮切りに、今ごろは毎週のように全国各地に赴く忙しい日々を送っているはずだった。

 だが、男子はツアー第2戦で国内初戦だった東建ホームメイト・カップ(三重)以降、6月いっぱい大会を取りやめ。7月上旬の日本プロ選手権(栃木)も延期か中止が決まった。女子は開幕戦のダイキン・オーキッド・レディース(沖縄)も含む18試合の中止が決まっている。イッズさんは1月を最後にバッグを担ぐ生活から遠ざかり、収入は絶たれた。

 ゴルフ場に勤務するハウスキャディーと異なり、プロのツアーキャディーは個人事業主だ。選手との契約内容はさまざまだが、開幕前の火曜日から最終日の日曜日までの6日間の移動、宿泊費などを含めて10万円が一般的とされる。ここに担当選手の成績に応じた歩合給を手にするケースがほとんどだ。

 イッズさんには、英語講師の日本人の妻との間に小学4年生の双子の息子がいる。埼玉県内の自宅で妻の母を含めた5人暮らし。育ち盛りの息子たちと自宅で過ごす毎日をうれしく思う半面で「働きたい。精神的にも嫌になる」とも。自身は今すぐに経済的に困窮することはないというが「経験の浅い若手や、自分と同じように家族がいるキャディーは不安だと思う」とおもんぱかる。

 4月には知人の紹介で建設現場でアルバイトもした。1月のSMBCシンガポール・オープンを終えて帰国した後は、感染拡大を防ぐために外出は控えていた。アルバイトは2週間という限られた期間だったが、台所の設営や棚の取り付け作業などに精を出し「リフレッシュできた」と笑う。仕事柄、体は資本。自宅でもストレッチや軽いトレーニングは欠かさない。心身の健康を保つために別のアルバイトを探そうとも考えている。

 今後、ツアーがさらに中止や延期になる可能性もある。14日には韓国で大会が再開されたが、渡航が制限されている以上は動けない。今、できることは−。「みんな同じ。待つしかない」。自らに言い聞かせるように、何度も繰り返した。

昨年のフジサンケイ・レディースで、勝みなみ(右)のキャディーを務めるイッズさん=2019年4月27日、川奈ホテルGC富士で

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May 17, 2020 at 05:17AM
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