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リシャール・ミル「RM47トゥールビヨン」| 武士道の精神性と日本文化を豪華絢爛に表現 - Esquire(エスクァイア 日本版)

RICHARD MILLE

F1ワールドチャンピオン、
フェルナンド・アロンソの情熱から誕生

着想から製品の完成まで約4年間を費やしたという、リシャール・ミルとしては初の日本の伝統文化、サムライや武士道をテーマにデザインされた「RM 47 トゥールビヨン」。このタイムピースは、ブランドパートナーで2005年・2006年と2年連続・当時最年少でF1ワールドチャンピオンに輝いたF1ドライバー、フェルナンド・アロンソの日本文化とサムライ精神への情熱から誕生したスペシャルモデルです。

日本文化への造詣も深い、F1ドライバーのフェルナンド・アロンソ。

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「RM 47 トゥールビヨン」の文字盤とムーブメントに採り入れられた甲冑のデザイン。多くの部分には、武士道精神を象徴する家元として浅野家が参照されています。6時位置にあるトゥールビヨンの中心を飾るパーツや12時位置上にある兜の吹き返しには、浅野家の家紋も刻まれています。

この“甲冑”を今風に言えば、戦国武将の“ヘルメットとボディアーマー”と言ったところでしょうか。その甲冑が戦場に不可欠な装備となったのは12世紀、源氏と平家が死闘を繰り広げた源平時代。鎌倉時代と室町時代を経て16世紀の安土桃山時代に、鉄砲や西洋甲冑の伝来を受け、甲冑マニアの間では「当世具足(とうせいぐそく)」と呼ばれ、現在私たちの多くがイメージするであろう機能的で見た目も華麗な甲冑のスタイルが確立されていきます。

甲冑の精悍な姿と
戦国武将の精神を時計全体で表現

11個の部品からなるサムライの姿を、前面と後面、トゥールビヨンムーブメントの周囲と全てを完璧に調和させるためには、16時間以上の彫刻と9時間の塗装(合計で1日以上)が必要となります。

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今回発表されたリシャール・ミルの「RM 47 トゥールビヨン」は、その時代ならではの甲冑の精悍な姿と、それを身に着けて戦った戦国武将のスピリットを文字盤ばかりでなく時計全体で表現しています。

甲冑や刀、日本の武士や武士道をテーマに、ここまで贅沢に、ここまでこだわり抜いてつくられた本格複雑時計は極めて珍しく(過去に存在しないのでは?)、これからもリシャール・ミル以外の手で製作されることはあり得ないでしょう。それにしてもこのモデルを構想したフェルナンド・アロンソとリシャール・ミルのデザインチームが抱く、サムライや甲冑、刀剣や家紋などの日本の伝統文化に寄せる関心と情熱、造詣の深さには改めて驚かされます。

甲冑パーツはイエローゴールド製

トゥールビヨンなど時計機構と一体化し、文字盤からこちらを凝視するサムライやケースバックから鑑賞できるその「後ろ姿」は、イエローゴールド製の11個のパーツから構成されています。これはエングレーバー(彫り職人)のピエール=アラン・ロズロン氏がまず素材に手彫り加工を施し、さらにそこに彼の妻であるヴァレリー・ロズロン氏がマイクロペインティングを施したものです。

また、リシャール・ミル独自のトノー型のケースは、3Nイエローゴールドのミドルケース、TZPブラックセラミックスのベゼルと裏蓋という三つのパーツから構成されます。複雑な形状をしたベゼルと裏蓋は、機械加工のスペシャリストがこの加工が困難な素材を長い時間と独自のノウハウで最高の加工精度で完成させたものになります。その中に、甲冑をデザインモチーフに開発された地板とブリッジにグレード5のチタンを採用した手巻きのトゥールビヨンムーブメント鎮座。地球の重力の影響、つまり姿勢差を最小限に抑えながら正確に時を刻み続けてくれます。

「刀とノミ、刀の刃とエングレーヴァ―の技術精度が示される堀跡(ほりあと)というように、武具と私たちの芸術的作品の間には多数の共通点があります」と、エングレーバー(彫り職人)のピエール=アラン・ロズロン。

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ウォッチコンセプター、リシャール・ミル

もはや“腕時計の領域”を遥かに超えてしまった感のあるこのタイムピースは、リシャール・ミルという時計ブランドの未来を先取りした画期的なモデルでもあります。時計がもはや「時を知る道具」ではないと言われ始めたのは、1990年代初頭のこと。ヨーロッパではイタリア、アジアでは日本を発信源に機械式時計ブームが巻き起こり、全世界に機械式時計ファンを増やしていった頃からと記憶しています。

その当時のスイス老舗名門時計ブランドは、最高の技術を携えた時計師たちが半年以上もの製作期間を経て生み出す、懐中時計時代の最高峰モデルと同じ複雑機構を腕時計サイズに凝縮したコンプリケーションウォッチ(複雑腕時計)を続々と開発・発売。世の時計コレクターたちは、「伝統工芸品の極み」とも言えるこうした「作品」に熱狂しました。

そうしてスイスの時計ブランドは、コンプリケーションウォッチをイメージリーダーに「機械式時計は伝統的な職人技から生まれる高級品である」というメッセージを発信。著名な時計ブランドが製造する機械式時計は、時を刻む精度ではクォーツ時計に劣るかもしれません。ですが、クォーツ時計が実用化されていなかった半世紀前と同様に、着けているだけで持ち主の社会的地位や洗練されたセンスを表現するアイテム…セレブリティにとって欠かせない存在となったのです。

リュウズは、日本の寺院にも見られる“もみじ”がデザインモチーフとなっています。

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リシャール・ミルはその状況の中、さらに突き抜けた“夢の機械式時計”、しかもスポーティでアスリートのハードな使用にも耐え得ることをアピールする「時計界のF1マシン」というコンセプトで2001年に創業しました。

その創業者であるリシャール・ミル氏は、時計師ではありません。しかし、高級宝飾時計ブランドのCEOなどを歴任した経験から、従来の高級時計や宝飾時計に飽き足らない、“突き抜けた高級時計”が求められていることを確信していました。

そして彼は、新しい高級時計の概念を提唱する“ウォッチ・コンセプター”として、これまで時計には使われたことがない宇宙航空分野の最先端素材を大胆に採用し、最高峰の時計技術者たちと一緒に全く新しい機械式高級時計をつくり上げていきました。そしてF1ドライバーや世界トップクラスのテニスプレーヤーやゴルファーたちをブランドアンバサダーに迎え、製品の機能性と信頼性を実証して見せたのです。

唯一無二の美術工芸品としての機械式時計

RICHARD MILLE

ブランド創立20周年を迎えたリシャール・ミルは「時計界のF1マシン」という、自身が打ち立てたコンセプトに固執せず、さらにその先のコンセプトを打ち立てようとしています。それが、“マシンからアートへ”です。つまり、機能を超えた唯一無二の美術工芸品としての機械式高級時計に他なりません。

時計というよりも、“最高峰の美術工芸品”を生み出し、常に高級時計の未来を先取りするリシャール・ミル。「RM 47 トゥールビヨン」こそ、その新しいコンセプトを体現した“唯一無二の至宝”なのです。

RICAHRD MILLE | RM47 TOURBILLON

  • ムーブメント:手巻き、Cal. RM47
  • パワーリザーブ:約72時間
  • ケースサイズ:縦50mm × 横42.7mm
  • ベゼル:TZPブラックセラミックス
  • ミドルケース:3Nイエローゴールド
  • ケースバック:TZPブラックセラミックス
  • クリスタル:ベゼル側=両面に反射防止処理を施したサファイアクリスタル(ビッカーズ硬度:1,800)(厚さ 1.50mm)、裏蓋=両面に反射防止処理を施したサファイアクリスタル(厚さ 中央部1.20mm, 周辺部2.04mm)
  • ストラップ:ラバーストラップ
  • 防水性:50m
  • 限定:世界限定75本
  • 価格:1億3640万円

●お問い合わせ
リシャールミルジャパン
TEL 03-5511-1555

公式サイト

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