アメ車文化を発信する一大イベントとなっているムーンアイズ主催のストリートカーナショナルズ。3年ぶりの開催となった同イベントに潜入して、この手のイベント未経験の読者にも大規模カーショーの楽しさを知ってもらうべくリポートした。
アメ車&アメ車テイストのカスタムシーンのほぼすべてを見られるイベントとあって数多くの来場者を集めた同イベント、会場オープンからクローズまで大盛況となった。今回取り上げるのは「SUV」。国内でもアウトドアブームがあってプラドやデリカD:5、ランクル300などのヘビー系から、ハリアーやヴェゼル、RAV4、ライズなどのシティ派のSUVまで車種バリエーションが超充実しているカテゴリーだ。そんなSUV、アメリカではさらにワイドレンジで人気のカテゴリーになっているのだ。
インパクト大なアメリカンSUVカスタムの世界…34th MOONEYES Street Car Nationals会場で見つけたのは新旧さまざまなSUVの数々。古い年式から紹介していくと、日本じゃSUVなんて言葉がまだ使われていなかった時代から定番としてもてはやされていた車両も多数展示されていた。その一台であるシボレー・ブレイザーは1960年代からすでに販売されていたモデル。今ではすっかりクラシカルなフォルムが現代ではなおさら新鮮だ。当時は先頃リバイバルデビューしたフォード・ブロンコと双璧をなすSUVのヒットモデルだった。シボレーではトラックベースのシルバラードもシェル架装などが見られた。
インパクト大なアメリカンSUVカスタムの世界…34th MOONEYES Street Car Nationalsジープ系の中ではラグジュアリーでSUV的な要素をいち早く取り入れたのはワゴニアだった。これも今も人気が高い車種。MB、CJ、ラングラーなどに代表されるジープの本流とは異なる、ワゴンの系譜はアメリカンらしい豪華な仕様となっている。もうひとつのSUVとして知っておきたいモデルだろう。
インパクト大なアメリカンSUVカスタムの世界…34th MOONEYES Street Car Nationalsまた国産モデルにアメリカンテイストを取り入れたカスタマイズを施しているクルマも多くエントリーしていた。ピックアップトラックにシェルを架装するスタイルの車両はアメリカでも早くから利用され、日産、マツダなどのベース車に対してさまざまなカスタムを施した車両も登場した。キャノピーで荷台を覆うスタイルはピックアップの利用範囲を大きく拡げた。
インパクト大なアメリカンSUVカスタムの世界…34th MOONEYES Street Car Nationalsその進化形とも言えるモデルがトヨタのフォーランナーだ。かつては国内でもハイラックス・サーフのネーミングで販売されていたが、現行モデルの国内販売は無く輸出仕様のみ。かつてはトラック形状のボディにシェルを架装していたが、今では一体型のボディとなっているが、トラックベースの面影を残す独特のスタンスのクルマだ。
インパクト大なアメリカンSUVカスタムの世界…34th MOONEYES Street Car NationalsSUVのイメージを大きく覆すような興味深い車両が多数登場したこのイベント。愛車選びの選択肢として、ちょっと変化球のSUVやSUVベースのカスタムを手がけてみるのも良いだろう。
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