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はやし方が主導「TTR能」20周年 能舞台で若手とベテランが激突 19日、湊川神社神能殿

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更新日:2022年09月07日

 能楽の音楽を担う「はやし方」が演目や演者を決めるユニークな「TTR能プロジェクト」が、20周年を迎えた。湊川神社神能殿(神戸市中央区)で19日にある記念公演では能「阿漕(あこぎ)」のほか、能を短縮して面を着けず、紋付きはかまで演じる「舞ばやし」の5演目を用意。シテ方は日本を代表するベテラン3人に、若手3人が挑む「激闘の場」とし、世代を超えた芸の継承をもくろむ。(金井恒幸)

 能の公演は通常、主役を務めるシテ方が仕切り、はやし方は共演者として呼ばれる役割だ。一方で「TTR能-」は、小鼓方の成田達志(神戸市東灘区)と大鼓(おおつづみ)方の山本哲也が、「門閥や所属地域を超え、実力主義の妥協のない配役で日本一の能舞台を実現したい」と始めた。
 ここ10年ほどは、湊川神社と大槻能楽堂(大阪市)で年2回公演。人間国宝が出演する豪華な舞台のほか、複数の流派が同じ演目をして比較できる取り組みにも挑戦し、ファン層の拡大にも努めてきた。
 今回の企画名は「未来への翼」。舞ばやしや能のシテとして選ばれた50代のベテラン組は、浦田保親、片山九郎右衛門、味方玄で、30~40代の若手組は林本大、上野雄介、上田宜照(よしてる)(甲南大学出身)。ベテランと若手が交互に出場し、比べやすいよう工夫した。
 普段なら若手を起用することが多い、若返りの泉が題材の「養老」にベテランの浦田を起用。反対に、神様が登場しベテランが多用される「三輪」に若手の上野を選び、「常識にとらわれず見てみたい配役を-というTTR能らしさを出した」と山本は語る。
 成田は「ベテランの円熟味を堪能してもらうと共に、『ベテランに食らいつこう』という若手の必死さやエネルギーも感じてほしい」と話す。
 締めくくりは、「あこぎなやつ」という言葉の由来にもなった伝説がモチーフの「阿漕」で、シテは味方。伊勢神宮の禁漁区で生きるために密漁を続け、地獄へ落ちた男の物語だ。
 成田は「漁は生きる喜びにもつながり、禁止されたことをしてしまうのは、人間の業や本質を感じさせる」と魅力を語る。
 ほかに、神戸・生田の森が舞台の「箙(えびら)」や須磨にちなんだ「松風」、尼崎が登場する「船弁慶」など、兵庫ゆかりの舞ばやしが並ぶ。
 午後1時開演。正面桟敷席1万5千円、S指定席8千円ほか。カンフェティチケットセンターTEL0120・240・540

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