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ウッドデッキもついた「豪華なクルーザーのような高級キャンピングカー ... - au Webポータル

ニュージーランドの設計事務所・W2が開発した「ロモトウ」というキャンピングカー/モバイルホームが、ネット上で話題になっています。クルーザーのようなウッドデッキを備えたこのキャンピングトレーラー、まるでUSBメモリースティックを思わせるデザインもユニークです。

見た目はUSBメモリー、コンセプトはスイスアーミーナイフ

 まさに「継続は力なり」と評価したいプロジェクトが、ニュージーランドの設計事務所・W2が開発した「ロモトウ(Romotow)」という名のキャンピングカー/モバイルホームです。

受注受付中のキャンピングトレーラー「ロモトウ」はユニークな形状と機構が特徴。(C)Romotow

受注受付中のキャンピングトレーラー「ロモトウ」はユニークな形状と機構が特徴。(C)Romotow

 そのコンセプトデザインが発表されたのは2012年のことですが、先ごろようやくプロトタイプの公開と受注開始にたどり着いたようです。しかも素晴らしいことに、インターネットのおかげもあって世界中でバズっています。

 W2は2007年に設立された設計事務所で、ホームページを見る限り、社員10名ほどの規模の会社。少数精鋭、のチームなのでしょうね。作品例を見ると、モダンとおしゃれを融合した、コストパフォーマンスに優れたデザインが多いように見受けられます。

 ロモトウのプロトタイプの外観は、USBメモリースティックのようですが、実はデザインが披露された当初、謳われていたコンセプトは“スイスアーミーナイフ”でした。拡張性の高さ、という意味においては、スイスアーミーナイフがふさわしいのでしょうね。

●仕立てはまるで“高級クルーザー”のよう

 ロモトウは、ボタン操作ひとつでトレーラーの内部が90度せり出し、L字型のデッキラウンジが出現します。これにより、床面積が約70%拡大するのがウリです。なお、デッキラウンジが収まった状態だと全長9m30cm、全幅2m50cm、床面積約29平米というサイズなのだそうです。

 キャンピングトレーラーのような牽引車両では、前後重量バランスが走行時の安全性に大きく影響を及ぼします。重量物はなるべく牽引する車両に近いとこに寄せた方が安定して走れるんですね。その点、ロモトウは、走行中はメインベッドルーム、シャワー・トイレなどの重量物が牽引する車両に近づけてあり、配慮が行き届いているように見受けられます。

 内部にはベッドルームにもなるダイニングキッチン、そして、メインベッドルームの計2部屋があり、定員は大人4名。シャワールームやトイレが区切りの役割を果たします。ルーフ上には395Wの大型ソーラーパネルを備え、200Ahのリチウムバッテリーも搭載しています。

 またオプション装備として、スマートテレビ、カメラ、サウンドシステム、外部プロジェクターなども用意されています。快適性は上々ですね。

 デッキラウンジはクルーザーのウッドデッキのような雰囲気で、大自然をゆったり満喫する特等席となるでしょう。外板パネルはアルミだそうですが、フレームの多くにはカーボンを用いています。

 当たり前ですが、ロモトウ自体の製作はW2では担当できないので、ボートメーカーに協力を依頼しているそうです。クルーザーのような外板塗装やウッドデッキのクルーザー然とした雰囲気は、ボートメーカー発の個性なのかもしれません。

 よくよく考えてみたら、キャンピングカーとクルーザーのコンパクトなキャビンデザインには親和性があります。もちろん、クルーザーもキャンピングカーもサイズ次第ですが、一般的にはコンパクトに収めることが最優先課題となりますから。そこにW2の設計事務所としてのノウハウがプラスされたのでしょう。

 そんなロモトウの価格は、米ドルで26万8000ドル~とのこと。昨今の円安の影響もあり、日本円換算で約3700万円となかなか高価です。コストパフォーマンスに優れたデザインを得意としていそうなW2ですが、ロモトウはなかなかの高級キャンピングカーといえそうです。

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