上半期を締めくくるグランプリ
どのレースにも出走馬はすべて、勝利の可能性を信じて戦っている。その為の十分な準備をして態勢を整えてきている。そうした中でも上半期を締めくくるグランプリ・宝塚記念は、早くからここを目標とするタイトル馬が多くいて、今年はそれにふさわしく豪華な顔ぶれになった。中でもイクイノックスの存在は特別だ。昨年の年度代表馬であり、今年初のレースが海外G1のドバイシーマクラシックで、それを制して世界ランキング1位、ファン投票では史上初の21万票超えと、国内のみならず海外からも注目が集まっている。
陣営は初の海外遠征を乗り越えて圧勝できたことで、そこから得たものは大きい。今回は初の関西遠征で、直前の長距離輸送を避けて栗東に滞在したのも、その経験があったからと言える。これぞ世界一の強さと、その期待に応えてくれるものと信じて臨みたい。
そこで改めてその強さを確認することにした。父が現役時代にGI7勝をしたキタサンブラックで、その初年度産駒。現在GI3連勝中で、父を超える存在になりつつある。デビューの新馬戦、東スポ杯2歳Sと1800米で2戦2勝。潜在能力の高さは早くから証明していた。そして3歳春、異例のローテーションと言われた5ヶ月ぶりの実戦が皐月賞だった。大外枠で他の馬のうしろで我慢させられず2着、ルメール騎手は「それでもダービーでは大きなチャンスです」と言っていた。そしてダービーは、またしても大外枠。
「ペースが速く、彼をリスペクトして後方に構え、リズム重視で運んでいい感じでした。結果的に18番枠が厳しかった」とドウデュースのクビ差の2着。一転して後方から33秒6の上りで迫ってダービーレコードの2分21秒9と同タイム、速力の持続性が一級であることを立証していた。
それから5ヶ月半後の実戦が秋の天皇賞だった。史上最少の5戦目のレースだったが、パンサラッサの大逃げを追い、4角でははるか15馬身も先にいる逃げ馬を、上がり3ハロン32秒7で1馬身差し切って優勝。
「本当のイクイノックスが見られた。最初のGI勝利だが、これが最後ではない」とルメール騎手は語ったが、続く有馬記念でも快勝している。「いいスタートが切れて前のポジションが取れた。道中はよく我慢し、直線を向くと息が入り、強い脚を使ってくれた。彼にとっては楽勝だった」と述べていた。そして今年のドバイシーマクラシックの勝利へ。
「逃げる馬がいなくて、遅いペースは嫌だから自分のペースで先頭に立って走った。最後はもうひと伸びすることが出来た」と振り返っている。イクイ伝説の幕は開いたと思っている。今度はどんなコメントが聞かれるかだ。この舞台を盛り上げる対抗馬には春の天皇賞馬ジャスティンパレス。阪神の2200米は実績がある。そして牝馬からジェラルディーナを。これも距離実績では引けを取らない役者だ。
「すみれ咲く 舞台で輝く 宝塚」
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