ロシア国営テレビなどは7日までに、6月下旬に武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏の自宅が当局の捜査を受けた際の様子を写した写真を放送した。豪華な応接間やジェットバス付き浴室、ヘリポートがあり、ぜいたくな暮らしぶりを公表して信用をおとしめる狙いとみられる。

公開された写真は、北西部サンクトペテルブルクの自宅や銃、弾薬、札束、変装用のかつら、勲章などで、プリゴジン氏が変装したカットもあった。

プーチン政権は、国から多額の支援を受けていたワグネルに対し不正調査の意向を示すなど圧力を強めている。

5日夜の放送を受け、ワグネルに近い通信アプリのチャンネルは6日、当局による「意図的なリークだ」と批判。「公務員でもない大事業家が700万ドル(約10億円)の家を所有しているのは驚くことだろうか」と指摘した。(共同)