アルテミスSを勝ったチェルヴィニア(牝、木村)が阪神JF(12月10日・阪神、芝1600m)に参戦すると発表されましたね。(※18日に左トモの違和感での回避をサンデーレーシングが発表)これでボンドガール(牝、手塚)、コラソンビート(牝、加藤士)、キャットファイト(牝、上原博)と同じ新馬戦を走った馬がG1の舞台で再戦するということになります。先週も少し触れましたが、4頭が堂々とオープン馬になって新馬戦から半年後のG1に出走するなんて聞いたことがありません。SNSなどで早い時期から「伝説の新馬戦」と呼ぶ声がありましたが、まだそう呼ぶには早いんじゃないかなーと思っていました。ですが、4頭が上位に入ることがあったら、もう伝説と呼んでいいかもしれませんね。いやー、すごいことになりそうです。もちろんこの4頭だけ出走するわけではありませんからね。この世代の牝馬戦線は非常に楽しみです。
11日の東京芝1800mの新馬戦はバードウォッチャー(牡、国枝)、同日の東京芝1600mの新馬戦はアルセナール(牝、木村)と良血2頭がデビュー勝ちを決めました。前者の母は3冠牝馬アパパネで、異父姉に秋華賞を勝ったアカイトリノムスメがいます。後者は姉にナミュールとラヴェルがいて、血統通りの資質を示したということになります。どちらも次走は未定ですが、来年のクラシックに向けて楽しみな馬がまた現れましたね。
12日の京都の芝2000mでも関東馬のアドミラルシップ(牡、相沢)が新馬勝ちを決めました。姉ライラックがエリザベス女王杯に出走しましたが、同じ日に行われた新馬戦で弟が資質を示したということになります。関東馬が関西主場(京都、阪神)の芝中距離の2歳新馬戦を勝つのは前例が少なく、08年のロジユニヴァース以来となります。秋の中距離では03年に新馬戦が一度きりの出走になって以来、初めての勝利となっているはずです(02年以前の新馬戦は同開催であれば何度でも出走が可能だった)。それ以前の記録は定かではないので分からない部分もあるのですが、これも素晴らしい記録ですね。次走はホープフルS(12月28日・中山、芝2000m)を目標にするということです。ちなみに同馬は馬サブローのPOG動画で指名させてもらった馬。自身の紹介では牝馬の調子は良かったのですが、ここにきて牡馬も活躍してきました。何とかこのまま頑張ってほしいですね。
来週のジャパンC当日、26日東京芝1800mの新馬戦は豪華なメンバーとジョッキーがそろいそう。
アルシミスト(牡、木村、父オルヴェーヴル、母ミセスワタナベ)はルメール。
ウォータースケイプ(牡、宮田、父ダイワメジャー、母オープンウォーター)がマーカンド。
ナイトアウェイ(牡、手塚、父ハーツクライ、母イブニングジュエル)が川田。
モンテレオン(牡、尾関、父スワーヴリチャード、母セレスタ)がビュイック。
シャフリヤール、アルアインの半弟シャハザマーン(牡、藤原、父ドゥラメンテ、母ドバイマジェスティ)もムーアで予定していましたが、外傷のために回避とサンデーレーシングから発表がありました。残念ですが、それでもすごいメンバーで、どんなレースとなるのか今から楽しみです。(馬サブロー美浦支局・木村)
提供:デイリースポーツ
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