
新聞記者の仕事は楽しいことばかりではないが、役得も多い。今年は、宮古市に寄港した7隻の外国客船のうち2隻に取材で乗り込む機会があり、豪華な船旅気分をひととき味わった。
8月に初来県した「MSCベリッシマ」(乗客定員5655人)は圧巻だった。「高さは県庁、長さはイオンモール」と聞いていたが納得で、一つの町が引っ越してきたようだった。
船長と市長の面会を取材するため、ドレスコードのジャケットを着て船内に入ると、笑顔のクルーから差し出されたのはキャビアのブルスケッタとドリンク。早朝から月山に登って入港風景を撮影していた後輩記者には申し訳ないが、「食べることも取材のうち」と促されてパクリ。シャッターを切る指に力が入った。
スワロフスキーが敷き詰められた階段、カジノ、プール。夢のような別世界から下り立った乗船客は県内各地に向かった。三陸の感想を尋ねれば「景色が美しく、もてなしが温かい」などありのままの姿を評価。誇らしく思うと同時に、海を介して世界とつながるこの地は岩手に人を呼び込む「玄関」でもあるのだと実感した。
官民による歓迎の成果もあって、来年も外国客船は宮古に寄るらしい。地域経済を盛り上げるため、ペンを振るって「役得」の返礼を果たしたい。
(金野訓子)
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