年末年始の旅行シーズンを前に、1泊50万円以上の豪華旅を楽しむ人たちもいれば、一方で費用を節約しコスパ旅を楽しむ人も。様々な旅のスタイルを取材しました。
■1泊55万円で「お殿様気分」“城泊”とは?
ABCテレビ 鷲尾千尋アナウンサー
「愛媛県大洲市に来ています。12月ですがコートがいらないくらい暖かく気持ちのいい陽気です。こちら、目の前に見えるのが、大洲城。実はこちらの天守閣、貸し切りで『城泊』体験ができるということで今、外国人観光客からも注目されているんです」
JTBは、2023年度「年末年始」の旅行動向見通しを発表。国内旅行1人あたりの費用は、2022年度から4000円増えて過去最高となりました。また、インバウンド需要も回復しつつあります。
「奥方さま、お待ち申し上げておりました」
夕方の閉館後、大洲城の一日城主として「城泊」を楽しむトヒールさん親子。お殿様御膳を楽しみ、樹齢300年のヒノキを使ったお城の1階が寝室です。宿泊費は、2人分1泊2食付きで110万円。追加料金約40万円で、花火も満喫できます。
インドネシアから来日 トヒールさん
「家来(役)の人達も良かったし、文化を受け継ぐ情熱を感じました。満点です!」
“城泊”の収益、約20%は文化財の保全にも充てられます。
一方、江戸時代の風情を色濃く残す城下町でも“革新的な取り組み”が進んでいます。
■城下町の古民家を改修し“町全体がホテル”に
城下町に点在する古民家をホテルとしてよみがえらせ、“町全体をホテルにする”という新しい形の観光地です。実際にその客室を見せてもらうと…。
鷲尾アナウンサー
「お〜広々としてる!」
キタ・マネジメント 井上陽祐企画広報係長
「江戸期の蔵を改修したお部屋で、こんな形で広い空間になっています。なるべく壁とか梁(はり)とかを残しながら改修しています」
こちらはその昔、ろうそく屋を営んでいた「村上家」の材料庫だった土倉を改修したお部屋。客室には、当時の息づかいを感じさせるこんな工夫も。
鷲尾アナウンサー
「え、なんですかこれ!!」
井上陽祐企画広報係長
「これは日本の、ある意味SDGsというか、昔、江戸期は紙が貴重なものでございましたので、こういう帳簿紙を建材として使っていた」
“歴史の足跡”はこんなところにも。
井上陽祐企画広報係長
「昔の人がした“落書き”がいっぱい書かれているんですよ。別にこれ呪いの言葉ではないんですよ。お手洗いとして利用しているのでちょっと怖いんですけども、(ここはかつて)山間部や海沿いの方から働きに来ていた方がたくさんいらっしゃった。推測するに(仕事中)暇だったので『益川村から来たよ』みたいな感じで自分の住所を書いて」
こうした「歴史的資源を中心としたまちづくり」で、話題を集めている大洲市ですが、かつては“町崩壊”の危機に直面していたと言います。
■“町崩壊”危機も世界から注目される観光地に
井上陽祐企画広報係長
「2017年以前は、この城下町の古民家の所有者さんから『もうどうしても維持管理ができない』っていう相談が、市役所の方に相次いでまして…」
所有者の高齢化に伴い、一時は古民家の「一斉取り壊し」の声もささやかれました。
そんななか、歴史的価値の高い町を守り続けるために始まったこの取り組みは、国際的にも高く評価され、去年「世界の持続可能な観光地」で見事1位となりました。
地元住民
「やっぱり、人通りが多くなったことが1つと、外国人がすごく多くなった。(改修したホテルを)見せてもらいましたけど、うまく改良されとるんじゃないかなと」
■古民家ホテルで人気“豪雪地帯”の風習
日本有数の米どころ、新潟・南魚沼市。冬場には3メートルもの雪が積もる豪雪地帯でもあります。
こちらは古民家ホテル・ryugon。豪雪地帯の風土を感じ、雪国で育まれてきた生活文化を体感できます。そんな雪国では当たり前の風習を体験するサービスが話題を呼んでいます。
ryugon 小野塚敏之支配人
「私たちのこの地域には非常に昔から食の文化が非常に特殊で、春採った山菜を塩漬けにして冬に食べる風習ですとか、野菜も雪の中に貯蔵して冬食べるような風習があります」
特に人気なのが「土間クッキング」です。
小野塚敏之支配人
「地元に住むおばちゃんを呼んで、一緒に郷土料理を作る体験を行ってます。ご飯や汁物も一緒に作ったりして、 おばちゃんが普段家で食べているものをこちらに持ち寄ってきて、それを一緒に皆さんと食べるという体験になってます」
香川県からの旅行客
「(Q.皆さんで旅行されるのは久しぶり?)かなりそうですね。3〜4年ぶりくらいです」
「米どころなのでお米もそうですし、日本酒とかも飲みたいなと思っています」
アメリカからの観光客
「現代的な要素と伝統的要素が入り交じっているのが、素敵だなと思います。私が住むロサンゼルスの騒がしさを忘れたいですね」
料理は地元の越冬野菜、日本海でとれた旬のアンコウなどをふんだんに使って…。
テレビ朝日 駒見直音アナウンサー
「これは贅沢な一品だな。レンコンをあんこうで包んでいるので、プリプリ食感とレンコンのシャキシャキ食感、両方楽しめます」
■寺でキャッシュレス決済 ご利益は?
メ〜テレ小松崎花菜アナウンサー
「栃木県日光市です。こちらでは年末年始お得に買い物ができるキャンペーンが始まっています」
都心から2時間、自然と歴史の町・日光にある世界遺産の日光山輪王寺。お正月には一日1000人ほどがご祈祷に訪れるというこのお堂で、今月から新たに“お得な取り組み”が始まりました。
売店
「こちら1500円のお納めになります」
埼玉県からの旅行客
「PayPayでお願いします」
購入するのは、ご先祖様へのお線香。会計は、スマートフォンを差し出しました。お得なサービスとは、PayPayのキャッシュレス決済のこと。1500円のお線香を購入し、300円分のポイントをゲットしました。
小松崎花菜アナウンサー
「どうですか300円分ポイントが戻ってくるのは?」
埼玉県からの旅行客
「そうですね、普通に買うつもりだったので、そうなんだ戻ってくるんだって、ちょっと、はい、得した感じですね」
このお堂では、12月(2023年)から2024年1月いっぱいまで20%のポイントが還元されるPayPayキャンペーンを行っています。お守りやお札などを購入する際に利用する人が増えているそうです。
大阪府からの観光客
「便利ですね。現金持ってこなくて済むので」
しかし、気になるのは、ご利益は大丈夫なのでしょうか?
日光山輪王寺護摩堂 畠山慈朋氏
「はい、結論から申しますとご利益は一切変わりません。お客様が仏様に捧げるご奉納の料金としましては一切変わりませんので、ご利益は一切下がるということはございません」
日光市では、様々なところで来年1月までPayPayキャンペーンを行っています。
日光市商工課 小林隆晋氏
「物価高騰の影響を受けております市内の事業者の方であったり、市民の方への支援をはじめとしまして、冬季の誘客を目的に実施させていただいております」
日光東照宮から、ほど近い「林屋」。創業70年の老舗そば屋です。
名物「ゆばそば」。揚げて巻いた大きな湯葉が、2つ入っています。これを求めて、わざわざ遠方から訪れる人もいるそうです。
おそばを食べた後、会計は…。
神奈川県からの観光客
「うわっ本当だ。1000ポイントも付いてるね。家族で食べて幸せだったんですけど1000円戻ってきて二重の幸せですね」
(サンデーLIVE!! 2023年12月取材)
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