優勝候補の星稜(石川)が最終日に登場した。

今秋ドラフト1位候補の奥川恭伸投手(3年)は練習の最後にマウンドに上がり、直球や変化球を軽く投げ込んだ。「最後に絶対出たいと思っていた。甲子園のマウンドに立って、ここに戻れてよかったなと思いました。甲子園で野球をやれることに幸せを感じています。最後なので楽しんでやりたい」とリラックスした表情だった。

センバツでも優勝候補だったが、2回戦で習志野(千葉)に敗れた。その試合で林和成監督(44)は相手のサイン伝達行為を疑い、試合後には相手監督に直接抗議。学校側から6月上旬まで2カ月間、指導禁止処分を受けていた。

林監督は「個人的にいろいろあって、重圧を感じていた。選手も注目される中で重圧があった。県大会ではなかなか重い雰囲気を変えられなかったけど、その中で選手はベストを出してくれた。甲子園では思い切って楽しむだけ。いい形でやれると思います」とチーム状態に手応えを感じていた。

4季連続出場で、レギュラー陣はほとんどが昨夏の大会も経験している。