大分県日田市大山町の大分大山町農協は、同町東大山の中間（なかま）地区に、高齢者の働く場と憩いの場を併設した「地域集落文産農場」を開設した。地元の高齢者を雇用し、収入と生きがいづくりにつなげる全国的にも珍しい取り組み。同農協は「文化と産業が育つ豊かな農村づくりへの挑戦を続ける」としている。
文産農場は、約1400平方メートルの敷地にビニールハウス5棟（計約760平方メートル）と、木造平屋の休憩談話室（約50平方メートル）を整備。総事業費は約1800万円。
ハウスではクレソンやハーブなど高付加価値品目を中心に栽培。高齢者は契約社員として1日4～5時間、収穫や計量、梱包といった軽作業を行い、給料は月約5万～10万円程度。クレソンは高さ60センチほどの高床で栽培するため、作業負担は軽減される。休憩談話室は作業の合間や作業後、雇用者が交流する場で、地域住民にも開放。地域の活性化や新たな生きがいづくりに生かしてもらう。20日から作業を始めた。
今後はキノコ栽培や食品加工場など地域に即した農産物を生産する文産農場を町内各地に整備。本年度中にもう1カ所完成させる予定。将来的には町内全36集落に開設する計画。
「6次産業化」の先駆的取り組みで知られる同農協の矢羽田正豪組合長（72）は「文産農場が、地域の高齢者の生きがいづくり、輝く老後のための一助になれば」と話している。 （鬼塚淳乃介）
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April 22, 2020 at 04:00AM
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高齢者に収入と生きがい確保へ 日田・大山町農協が農場開設 - 西日本新聞
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