【千歳】千歳と周辺の観光振興に長年携わってきた千歳観光連盟の経営が曲がり角を迎えている。収入全体の９割を稼いでいた新千歳空港の駐車場事業を、道内７空港の民営化に伴い１日付で、同空港の運営を担う北海道エアポートに譲渡。観光連盟は昨年、市内に新たな駐車場を開設するなど対策に動いたが、新型コロナウイルス感染拡大による観光客の激減もあり、新たな収入源確保は見通せていない。
「１日以降連盟の事業収益構造、組織体制は大きく変わるが、地域経済に貢献する使命と役割は変わらない」。観光連盟の勝俣克広会長は、５月２８日に市内で開かれた定時社員総会で、こう訴えた。
連盟は、石狩、胆振管内の約２００法人・個人が加盟する一般社団法人で、海外へのプロモーション事業や物産販売などの観光振興に取り組む。活動の原資としてきたのが、新千歳空港のＡ駐車場（１８１３台）とＣ駐車場（３０４台）の管理運営事業。２０１９年度は連盟の収入総額８億円のうち、９割弱に当たる７億円を稼ぎ出した。
５月末で同事業を手放すことになり、連盟は新たな収入源を模索。昨年、流通３に「新千歳空港寿インター駐車場」（３８９台）と、観光拠点「北海道観光ステーション」を開設した。駐車場と、ステーションを拠点としたアウトドア用品のレンタル事業、修学旅行の受け入れ事業などを進めるとして、２０年度の売上高は当初、７億７３００万円を見込んでいた。
しかし、感染拡大による観光客激減が直撃。あてにしていた、譲渡前２カ月の新千歳空港駐車場の収入は前年同期比９割減に落ち込み、新駐車場の利用も低迷している。
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June 06, 2020 at 02:59PM
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千歳観光連盟 収入源失い経営曲がり角 空港駐車場事業を譲渡：北海道新聞 どうしん電子版 - 北海道新聞
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