県保険医協会は５日、県内の保険医に対して実施した新型コロナウイルス感染拡大の影響に関するアンケート結果を公表した。保険診療収入について、県内の医師の８７％、歯科医師の７９％が「減った」と回答。感染症拡大に伴う外来患者の減少が要因で、同協会は同日、医科・歯科診療所に対する財政的支援を考慮するよう県に要望した。
アンケート結果によると、今年４月の外来患者数は昨年４月に比べて医科の８７．８％、歯科の８７．１％で減少。予約の延期やキャンセルも相次いだという。また医科では、発熱患者に対して２５．２％が駐車場など院外で対応、１９．３％が動線を分離、１８．３％が別室で診療するなどの対策を取っている。
衛生用品の確保状況については、マスクや消毒剤は在庫がある一方、医科では５１．２％が防護服、４６．３％がゴーグル、３７．４％がフェースシールドの在庫が「既になし」と回答。歯科でも３３．９％が防護服の在庫が既にないとした。
感染症への対応をする中で、なんらかの「風評被害」があったかを聞いたところ、医科の１６．３％、歯科の２２．２％が「ある」と回答した。新型コロナの患者が出たという根拠のないうわさが流れたり、スタッフの子どもが保育所から通うことを控えるように言われたりするなどの事例があった。また、医科に対し、ＰＣＲ検査の必要性があると判断したにもかかわらず、保健所などから検査を拒否されたケースがあるかを聞いたところ、２２％が「ある」と回答した。
アンケートは５月１５～２９日に実施。医科は１２３件（回答率１５．７％）、歯科は６２件（同１２．６％）の結果をまとめた。
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June 06, 2020 at 07:06AM
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保険医、診療収入「減少」８割 新型コロナ拡大影響アンケート - 福島民友
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