ハワイ・ホノルルにてハワイ文化の継承や環境保全をテーマとした文化 ... - ANA Group 企業情報

2023 / 02 / 27

その他

全日本空輸（ANA）は2022年11月19日に、ハワイ州ホノルルの野外コンサート会場「TOM MOFFATT WAIKIKI SHELL」にて、ホノルル市とともに音楽イベント「ANA ʻAha Mele 2022」を開催しました。

会場となった「TOM MOFFATT WAIKIKI SHELL」

2019年に行われた「ANA HONOLULU MUSIC WEEK」をリニューアルする形で開催された今回のイベント「Aha Mele」は、ハワイ現地の言葉で「音楽会」という意味を持っています。入場無料で現地在住者のほか、ハワイに訪れていた旅行者も多く見られました。

イベントは午前と午後の2部で行われ、午前は世界的なピアニスト辻井伸行さんによる演奏と現地小学生との音楽教室を実施。当日は好天に恵まれ、ハワイらしい日差しと心地よい風に包まれながら、辻井さんのピアノ演奏が響く爽快かつ贅沢なライブとなっていました。

現地の小学生も参加した音楽教室の様子

午後はウクレレ・ファウンデーション・オブ・ハワイが2009年から主催している「ウクレレピクニック・イン・ハワイ」を開催。地元ハワイのミュージシャンだけでなく、日本からはサザンオールスターズのベーシストで、ウクレレ愛好家としても知られる関口和之さんの「関口バンド」に、ギタリストの野村義男さん参加するという豪華なメンバーで、来場客を盛り上げていました。

イベントには井上慎一社長も同行し、「Aha Mele」の素晴らしいライブを体験。井上社長は「辻井さんの演奏では泣いている観客の方もいらっしゃって、深い感動を与えられる辻井さんの凄さをあらためて感じました。関口さんたちのウクレレの演奏では、文化継承というのを大事にされていると感じられて良かったです」と話していました。

参加したANA井上社長

また井上社長自身、今回のハワイ訪問は6年ぶりとのこと。「国慶節などの休暇でよく来ていたのです。こういう幸せな雰囲気に包まれた世界っていいなと感じていて毎年のように来ていました」とのことです。

今回ハワイでイベントを開催したことについて、「五感に訴えるものがありました。嗅覚であったり、視覚であったり、聴覚もそうです。リアルの良さというのを感じて、これからこのリアルの持つ素晴らしさを日本の皆さん、世界の皆さんにお伝えしていきたい。『やっぱりハワイっていいね。またもう一回行こう！』となっていただけるような仕掛けをしていきたいと思っています。今回の音楽イベント『Aha Mele』もそうです。昔、ハワイによく来ていた方たちに、ハワイの素晴らしさをもう一度思い出していただくような、色々なことを仕掛けていきたい」とあらためて、ハワイについて特別な思いがあることを語っていました。

またANAは、「Aha Mele」に加えてミロの木の植樹活動を3年ぶりに実施しています。ウクレレの本体素材としても使われるミロの木は、1本で家族4人が1週間現地に滞在した場合の酸素を供給できるとされています。そこでイベント開催期間（2日間）とエアバスA380型機「FLYING HONU」の定員（1機あたり520名）にちなみ、今回は273本のミロの木を植樹しています。

地元のウクレレ教室に通う子どもたちのコンサートも行われた

こういった活動について、井上社長は「コロナ禍を経て、ハワイの皆さんの観光に対する位置づけが変わっています。何が起きたかというと、たとえばハナウマベイの透明度が増したとか、鳥がいっぱい街の中に来てさえずるようになったとか、環境に良い変化があったとハワイの皆さんが認識されていて、以前のような観光のありかたに対して、疑問を持たれていると伺っています。
これからのツーリズムというのは、それに沿ったハワイの皆さまに受け入れられるようなツーリズムでなければなりません。『リジェネラティブ・ツーリズム（再生型の観光）』というのが最近提唱されています。お客さまはたくさん来るに越したことはないのですが、以前のように環境に配慮なく訪れるツーリズムは、もう地元に受け入れられないのじゃないかと。

今回3年ぶりに、ミロの木の植樹活動を実施しました。このように飛行機が1便来るたびに街がきれいになったり、何かが再生されていくサイクルが回るという仕組みが望まれているのではないか」と自身の考えを話しています。