美人画 麗しきキモノ |
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会場:太田記念美術館(東京都渋谷区神宮前1-10-10) |
会期:2023年9月1日(金)~10月22日(日) |
休館日:月曜休館、ただし9月18日と10月9日は開館し、9月19日と10月10日が休館、9月26~29日は展示替えのため休館 |
アクセス:JR山手線原宿駅から徒歩5分、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅から徒歩3分 |
観覧料:一般800円、高校生・大学生600円、中学生以下無料 |
※前期(~9月24日)、後期(9月30日~)で全点展示替え ※最新情報は、公式HP(http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/)で確認を。問い合わせはハローダイヤル(050-5541-8600)へ。 |
「今の時代」=「浮世」の最先端を描く「浮世絵」。だからこそ、その時代の最新モードをまとった女性を描く「美人画」は、重要なジャンルだった。江戸時代は社会の安定や各地の産業推進などを背景に、豊かな服飾文化が華開いていたのである。今回の展覧会では、前後期併せて約130点を展示。江戸から明治の「浮世絵」に加えて、大正から昭和の「新版画」まで、約250年にわたる美人画の歴史が通観できる。

時代時代の美意識を伝えるキモノは、作品の印象も決定づける大きな要素。様々な服飾品や技法、図案が生み出される中、浮世絵師たちは時流にかなった魅力的なキモノを描くことで、数多くの美人画を生み出した。今回の展覧会では、鈴木春信、喜多川歌麿、月岡芳年、伊東深水ら、それぞれの時代を代表する絵師たちの作品を、肉筆画も含めて展示する。時代とともに変化する流行や着こなし、そして吉祥文様や古来愛された意匠……庶民の美意識がどのように変化していったのか。時代が変わっても変わらない「原点」はあるのか。そんなことを考えながら、展覧するのも面白いだろう。

キモノを彩る模様や意匠は、それぞれに歴史や物語を持っている。何の変哲もないモチーフが実は吉祥を表していたり、『源氏物語』や『伊勢物語』などの王朝古典をふまえていたり。あるいは、人気役者ゆかりの意匠であったりもする。今回の展覧会では、それらの意味についても掘り下げ、画中の女性たちが「物語」を身近に感じながら楽しんだ様子も紹介する。


さらに言えば、江戸時代の「装い」は、身分や年齢、職業などによって異なっていた。豪華な髪飾りや趣向を凝らした衣装をまとう花魁、花柄や明るい色味でコーディネートした町娘、簪や半襟などの小物使いが洒落ている芸者――それぞれに工夫を凝らした装いから、着こなしのテクニックを盗んで見るのも楽しいかも。


装うことに情熱を傾けたのは女性たちだけではない、浮世絵には、男性たちの最新ファッションも描かれている。暗い色味のキモノに赤い帯をあわせる「腹切帯」、輸入品である金唐革を使用した煙草入れなどの小物……着飾った美少年、こなれた着こなしを見せる通人、勇み肌の男性のワイルドな浴衣姿など、様々な個性がそこには登場する。


また、会期中には「スライドトーク」が行われ、展覧会の見どころを担当学芸員が解説する予定。9月6、12、21日と10 月3、11、19 日の各日に開催。各回午前11時から約30 分間。定員50名で、当日午前10時半から美術館受付で整理券を配布する。
(美術展ナビ取材班)

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